交響曲第5番変ロ長調 ギュンター・ヴァント指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1878 Version Ed. Robert Haas - No significant difference to Nowak [1935]
Guenter Wand, Berliner Philharmoniker. 12-14/1/96
77:14 - 21:31 16:26 14:20 24:57
BMG CD 09026-68503-2
たぶんはじめて買ったブルックナーのCD(高校生のときにベームの3番と4番のLP盤を買ったことがあったがCDはこれがはじめて)。
印刷ミスで「BRUCKNER・SYMPHONY No.6」となっている箇所があるという理由で、大阪梅田のタワーレコードで安売りされていた。
買った、聴いた、そしてブルックナーにはまった。
久しぶりに聴いてみたが、やっぱりすごいなあ。
終楽章のおしまいは金管ブカブカやりすぎだと思うが、今でもこの曲でこれ以上に好きな演奏はない。
第5番という限定を外しても、一番好きなブルックナー演奏の1つだ(前回取り上げたテンシュテットやこのブログを始めたせいで良さを知ったマタチッチなど、他にも好きな演奏はある)。
ただ、標題化の対象としては取りつく島がない。
聴いていてワクワクするけど標題化できない。
「海」または「水」が切り口になるのではないかと思う。
森林に海が出現する、とか。
中央アジアで成立したとされる仏典「華厳経」には、「海印三昧」など海の比喩が多用されているという。
同じように、内陸国オーストリアのブルックナーの交響曲に海が登場したら、カッコイイんじゃないか。
次回以降の宿題にしよう。
* * *
余談だが、ベルリン・フィルなので再生時のオーディオの設定に気を付けよう。
テンシュテットのロンドン・フィルを聴いた設定のままこのCDを聴きはじめて、「あれ?なんだこれは」と悩んでしまった。
何とも鈍重な響きにショックを受け、かなり焦った。
この演奏ひいてはこの曲が嫌いになりかけたところで、イコイライザーをいじって低音を絞ったら、ちゃんと聴けるようになった。