ブルックナー音盤日記

録音データは https://www.abruckner.com/discography1/ にお世話になってます

交響曲第8番ハ短調 ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団

1887/90 Mixed Versions. Ed. Robert Haas [1939]    

Herbert Kegel, Rundfunk-Sinfonieorchester Leipzig. 13-19/3/75

78:52 - 15:54 14:49 24:03 23:50

Pilz CD 44 2063-2

 

立派な演奏なんだと思う。

でも取り付く島が無く、楽しめない。

 

録音のせいかもしれない。

音が鳴り響く空間が感じられず、落ち着かない。

壁も天井もない真っ暗な空間の微妙に離れたところで演奏されているような感じ。

 

でもたぶんケーゲルが提示する音楽のせいもある。

オーケストラは上手い。

この時代の東独の録音だからベルリンやドレスデンから呼ばれた助っ人も入っているのかもしれない。

速めのテンポだが、軽いわけでもないし漫然とした演奏でもない。

インテンシティもある。

というかインテンシティしかない。

それ以上はつかみどころがなく、指揮者が何をしようとしているかわからない、というより、そんなものを求められることを拒絶しているかのようにも思える。