ブルックナー音盤日記

録音データは https://www.abruckner.com/discography1/ にお世話になってます

交響曲第2番ハ短調 ホルスト・シュタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ブルックナー:交響曲第2番

1872/77 Mixed Versions. Ed. Robert Haas [1938]

Horst Stein, Wiener Philharmoniker. 29/11/73

56:50 - 17:52 16:16 6:09 16:33

Australian Eloquence 442 8557(リンク先と同演奏別商品)

 

どの楽章も速い演奏。

特に第1楽章は、この曲の良さがまだよくわからないわたしが「何かがまちがっているのではないか」と思うぐらい速い。

「かなり速く ziemlich schnell」と楽譜に書かれているそうだから、こっちの方が作曲者の意図に忠実なのかもしれないが、聴いていると変な感じがする。

 

でもこの快速テンポが第4楽章の第1主題をノリノリに聴かせてくれる。

流動物が加速度的に沸騰、発酵、あるいは増殖するような、この曲を聴いていてほとんど唯一楽しく感じる場所、一番ブルックナーらしいところ。

 

魔法使いのあばあさんが大釜に取り付けたハンドルを指さして「回してごらん」という。

おそるおそる回し始めると、スープは徐々にプツプツと泡立ち、やがてたぎり立ち、釜からこぼれ出して、とうとう部屋いっぱいに溢れかえる。

グルグルグルグルグル ラッタッタッタッタ...